#02
高齢者歯科への対応が求められている理由
フレイルとオーラルフレイル
フレイルとは
出典:葛谷雅文 日本老年医学会雑誌 46(4) 279-285, 2009より
健康な状態と要介護状態の中間の状態として、日本老年医学会が提唱している考え方。健康的に過ごせる状態と要介護状態の中間的な状態を指します。つまり、要介護にならないために予防が必要な人は「フレイル」の状態にある人ということができます。
フレイルは「可逆的」な状態なので、積極的に歯科が介入することで、フレイルから健康な状態まで引き戻すことが期待されています。
要介護状態に陥らないよう、
早めの歯科の介入が必要
オーラルフレイルを防ぐため、歯科の介入を
高齢期における口腔機能低下 - 学会見解論文2016年度版 - (一般社団法人 日本老年歯科医学会)より引用
「オーラルフレイル」は、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)のひとつ。始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等ほんの些細な症状であり、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。
オーラルフレイルも「可逆的」な状態です。歯科が介入することにより、口腔機能低下症や口腔機能障害への進行を防ぎ、健康な状態まで引き戻すことが期待されています。
口腔機能低下症、口腔機能障害に陥らないよう、
早めの歯科の介入が必要